低用量ピル
低用量ピルとは、「低用量経口避妊薬」のことです。「OC」(Oral Contraceptive)と表記されることもあります。
低用量ピルは、卵胞ホルモン、黄体ホルモンを含み、避妊、女性特有のさまざまなお悩みの改善効果が期待できます。ホルモン量が「中用量ピル」より少ないため、区別のために「低用量ピル」という名称があります。
当院で取り扱っている低用量ピル
当院では、下記の低用量ピルを処方しております。
低用量ピルの効果
低用量ピルには、以下のような効果があります。
- 避妊効果(99.8%以上)
- 月経痛の緩和
- 月経周期の安定化
- 子宮内膜症、子宮体がん、卵巣がん、大腸がんの予防
- ニキビなど肌の炎症の改善
低用量ピルの副作用
低用量ピルには、以下のような副作用があります。ただし、身体が慣れるにつれ、1~2か月で症状が消失する方がほとんどです。
- むくみ
- 頭痛
- 軽い吐き気
- 少量の不正出血
- 性欲減退
低用量ピルの費用
【保険適応】ヤーズ (1シートあたり) | 2,280円 |
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【保険適応】フリウェル (1シートあたり) | 1,220円 |
【自費】ラベルフィーユ (1シートあたり) | 2,600円(税込) |
【自費】アンジュ(1シートあたり) | 2,800円(税込) |
【自費】マーベロン (1シートあたり) | 2,800円(税込) |
中用量ピル
中用量ピルは、卵胞ホルモン、黄体ホルモンを含むピルです。低用量ピルより、ホルモンがより多く含まれています。
主に、月経困難症や月経不順(生理不順)の改善に使用します。服用により妊娠の可能性が高まりますので、不妊治療にも使用されています。
当院で取り扱っている中用量ピル
当院では、下記の中用量ピルを処方しております。
中用量ピルの効果
中用量ピルには、以下のような効果があります。
- 月経困難症の改善
- 月経不順(生理不順)の改善
- 月経の移動(月経を早める/遅らせる)
- 避妊効果(アフターピルとして)
中用量ピルの副作用
中用量ピルには、以下のような副作用があります。
- 吐き気、嘔吐
- 食欲減退
- 発疹、湿疹、肌の痒み
- 肝臓の機能異常
- 不正出血
- 乳房の張り
- 便秘、下痢
- 口内炎が起こりやすくなる
- 眠くなりやすい
- 火照り
- 肩こり
- 腰痛
中用量ピルによる月経移動
中用量ピルの服用により、月経を早めたり、遅らせたりすることができます。試験、旅行などと月経が重なるのを避け、大切な日を万全の体調で迎えたいという方にお勧めです。
特に、月経の量が多い方、痛みがひどい方にお勧めです。10日程度であれば、月経移動の身体への影響はほとんどないと言われています。
月経移動のご相談につきましても、長岡京市内だけでなく、京都市、向日市、乙訓郡、八幡市、大阪府からご相談に来られる方が増えています。
月経を早めたいとき
早めたい月経の前の月経が始まってから5日目までに中用量ピルの服用を始め、早めたい月経の開始希望日の2~3日前まで服用を続けます。
服用停止後2~3日で、早めたい月経が始まります。
月経を遅らせたいとき
月経開始予定日の5日前から中用量ピルの服用を始め、月経を避けたい日(旅行や試験の日)まで継続します。服用している間は月経がありません。
服用停止後2~3日で、遅らせた月経が始まります。
中用量ピルの費用(月経移動)
プラノバール | 3,200円(税込) |
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アフターピル(緊急避妊)
アフターピル(緊急避妊)とは?
どんなときに使用するもの?
避妊に失敗したと思われるときに、性行為の後72時間~120時間以内に服用することで高い避妊効果が得られるのが「アフターピル」です。「モーニングアフターピル」「緊急避妊薬」とも呼ばれます。
下記のような場合に使用するケースが多いです。
- コンドームが外れた、破れた
- 空気に流されコンドームをせずに性行為に及んだ
- 避妊のための低用量ピルを3日以上飲み忘れている状態で性行為に及んだ
- その他、妊娠を希望していないのに、避妊できなかった
いつまでに飲めばいいの?
72時間~120時間以内に服用すれば、高確率で妊娠を回避できるとされています。また、120時間以内ならいつ飲んでも一緒というわけではなく、服用が早ければ早いほど、高い効果が得られます。
あくまで、緊急時に服用するものです。服用を見越した避妊なしの性行為などは、絶対に行わないでください。
当院で取り扱っているアフターピル
近藤産婦人科医院では、レボノルゲストレル錠、エラ、ヤッペ法をご用意しております。
レボノルゲストレル錠
72時間以内の服用で、85%以上の確率で妊娠を回避できます。
吐き気、頭痛、倦怠感、不正出血などの副作用があります。
ヤッぺ法
72時間以内にまず1錠、その12時間後にもう1錠服用することで、約98%の確率で妊娠を回避できます。
頭痛、目まい、倦怠感、嘔吐などの副作用があります。一般的に、レボノルゲストレル錠より強い副作用があると言われています。
エラ
72時間以内に1錠服用で95%、120時間以内に1錠服用で85%の確率で妊娠を回避できます。
消退出血、吐気、頭痛などの副作用があります。
約5割の方に消退出血が起こります。
アフターピル(緊急避妊)の費用
レボノルゲストレル | 8,700円(税込) |
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プラノバール | 3,700円(税込) |
エラ | 8,700円(税込) |